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■ディスレクシア(読字障害)の子供に英語を指導した経験

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日高崇典(ひだかたかのり) >> くわしいプロフィール
京都市内の高校受験予備校で、高校受験に失敗した落ちこぼれの子供達を教えた経験から日高式の教え方を開発。
その頃の指導法を書いた「中学英語がゼロからよくわかる本」のWeb版は、進研ゼミの教材作成スタッフから
高く評価され、教材作成の協力依頼を受ける(テスト教材の原稿を執筆)。2冊目の著書「トコトンていねいな英文法
レッスン
」は、大学受験英語界のカリスマ講師、竹岡先生と安河内先生が出版された「この英語本がすごい!」で、
オススメの英文法書として選ばれロングセラーとなっている。12/10に全面改訂版が出版される予定です。
中学2年生の子供です。英単語がなかなか記憶できないようです。文法はもっとわかりません。入塾は可能でしょうか?

このメールをきっかけに、私は1人の生徒にネット塾でテレビ電話を使って英語を教えることになりました。

英単語が覚えられない子供の多くは、アルファベットのエイ・ビー・スィー・ディーという名前しか知らないので、
ア・ブ・ク・ド…という音があることを教えます。この26個の音を教え、さらに th や ch など、ア・ブ・ク・ドでは読めない
音をいくつか教えると、普通の子供ならかなり英単語が読めるようになりますし、単語が読めれば書くのも得意になっていき
ます。
※私が子供たちに教えるアルファベットの音については、私が書いた「トコトンていねいな英文法レッスン」という教材のP.78〜79・P.98〜99を
参照してください。また、アルファベットの音について音声付で学びたい人には「スタートでつまずかない中学英語」という教材をオススメします。


しかし、この生徒の場合は、まったく上達しませんでした。学校以外に塾にも通い(ただし、塾ではほったらかしにされていた
そうです)、しかも私が週に1回、1対1で教えているのに、数ヶ月経ってもほとんどの英単語が読めないままなのです。


体験授業で初めて教えた時、

(この子はすぐに英語ができるようになる)

と思ったことを覚えています。精神年齢が高い上に、理解力も十分にあると判断したからです。


そんな子に、1対1で数か月間も教えてテストの点数をほとんど上げられないのは、高校受験に失敗してどこの高校にも
入れなかった落ちこぼれの子供たちに教え、彼らの大きな学力アップを果たした経験もある私にとっては、屈辱的なことでした。
だって、英語の成績が上げられないどころか、単語が読めるようにさえならないのですから…


(頭は正常なのに、文字、しかも英単語だけが読めないことなんてあるんやろか?)
※後になって本人から聞いてわかったことですが、昔からカタカナの読み間違いをすることがあり、漢字を覚えるのもとても苦手だったそうです。
また、総合点を上げて自信をつけさせるためにテスト前に何度か理科を教えたことがあるのですが、生物分野がテスト範囲の時にはどうにか平均点
レベルの点を取らせることができたのですが、化学分野がテスト範囲の時には完全にお手上げ状態で、水の化学式がH2Oであることさえ覚えさせる
ことができませんでした。


ネットで、どうやって調べて辿り着いたのか思い出すことはできませんが、私は、ディスレクシア(読字障害、失読症)という
文字の読み書きに困難を抱える学習障害があることを知ることになります。


そして、

僕は、字が読めない。 読字障害(ディスレクシア)と戦いつづけた南雲明彦の24年

という本を読んで、この病気を抱えている人の苦しみに触れることができました。

そこで、親御さんにこの障害のことをお話しして病院を受診することをお勧めしたのですが、聞いてはいただけませんでした。
(その時、 お子さんの異常には以前から気づいていて、小学校の時、ローマ字がほとんど覚えられなかったことや担任の先生に
1度だけ「お子さんは学習障害かもしれない…」と言われたことがあったと初めて教えていただきました。(遅すぎる… (-_-;)



この生徒さんは、その後どうなったのか?…


ディスレクシアという学習障害のことを知った後も、その子は英単語を読めるようにはなりませんでしたが、そういう病気が
あることを知ったことで生徒も私も随分と楽になり、th はズ、i はイ、s はス、続けて読むとズィスのように単語を1つ1つ読ん
でいく作業を根気強く続けました(私には、それしか考えられる指導法はありませんでした)。
※生徒に病名は伝えませんでしたが、「アメリカには君と同じような思いをしている人が2割近くいる」ということや
この病気では有名なトム・クルーズのことを話してあげました。


そして、高校入試の1ヶ月ぐらい前からだったでしょうか。それまで大きな進歩はなかった単語の読みが、突然、ビックリする
ほど読めるようになっていったのです。

1年半以上指導を続けても this という単語を読めなかった子が、普通の子に比べると1つ1つの単語を発音するのに時間は
かかるものの、いくつもの単語が読めるようになっていった瞬間に立ち会えたのは、とても感動的なことでした。


私には医学的なことはわかりませんが、この生徒の症状はディスレクシアとしては比較的軽い方だったのではないかと思います。
※この生徒は全日制の私立の高校に進学し、英語は苦手なままでしたが、推薦入試で4年制の私立大学に進学したそうです。

◆書籍 読めなくても、書けなくても、勉強したい―ディスレクシアのオレなりの読み書き

◆参考動画 タブレットが学習障害児の未来を変える※右側の関連動画も参考になると思います。

◆書籍 発達障害の子を育てる本 ケータイ・パソコン活用編

◆映画 DX(ディスレクシア)な日々 -美んちゃんの場合-

◆NPO法人 ディスレクシアの「正しい認識の普及」と「支援」に関する情報を提供する団体 EDGE(エッジ)

ディスレクシア支援協会

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