第9章 関係詞の練習問題の解説


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トコトンの別冊 P.11~12
26 関係代名詞の使い分け
関係代名詞で始まる文は、ある名詞について説明をするので、名詞 関係代名詞 ~となっています。説明したい名詞が人ならば、who・whose・whomを
使い、もの(=人以外)ならばwhich・whoseを使うことになります。また、どの形を使うかは、P.46の人称代名詞でお教えしたようにやればすぐにわかり
ます。すなわち、すぐ後ろに何が書かれているかで判断(はんだん)するのです。実際にやってみましょう。

① girl(少女→人)の説明なので、whoかwhoseかwhom。後ろにfather(お父さん)という名詞があるので、「その人の」と説明するときに使うwhoseを
入れます。

② picture(写真→もの)の説明なので、whichかwhose。後ろに主語を表すI(私が)があるので、「それを」と説明するときに使うwhichを入れます。この
whichは省略することができます。

③ girl(少女→人)の説明なので、whoかwhoseかwhom。後ろにis playing(している)という動詞があるので、「その人は」と説明するときに使うwhoを
入れます。

④ country(国→もの)の説明なので、whichかwhose。後ろに主語を表すI(私が)があるので、「それを」と説明するときに使うwhichを入れます。この
whichは省略することができます。

⑤ teacher(先生→人)の説明なので、whoかwhoseかwhom。後ろに主語を表すeveryone(みんなが)があるので、「その人を」と説明するときに使う
whomを入れます。このwhomは省略することができます。

⑥ dog(イヌ→もの)の説明なので、whichかwhose。後ろにears(耳)という名詞があるので、「それの」と説明するときに使うwhoseを入れます。

■②③④⑤の関係代名詞のかわりにthatを入れてもOKです。

27 関係代名詞を使った英作文
関係代名詞は、ある名詞について文を使って説明したいときに使うものなので、関係代名詞を使って英作するときに与えられる日本文には2つの動詞が
含(ふく)まれることになります。また、関係代名詞で始まる日本文のほうの動詞は、名詞に直接続くことから、与えられた日本文を2つのカタマリに分けて
から英作をするのがコツです。

① 2つの動詞がわかりますか? 1つは、「。」のすぐ前にある「います」、もう1つは名詞の「兄」の前にある「住んでいる」、5文型のところで学んだ
下線をつけてみましょう。

私には京都に住んでいる兄がいます

お兄さんのことを説明している部分がどこから始まっているかを考えましょう。「京都に」からですね。「住んでいる」までを(  )でくくりましょう。

私には(京都に住んでいる)兄がいます

(  )以外のカタマリは、与えられている単語から「私は兄を持っています。」と考えて

I have a brother.

(  )のカタマリの中には主語がないので、動詞から始めて

(lives in Kyoto)

(  )の先頭に関係代名詞のwhoを加えてくっつけると

I have a brother (who lives in Kyoto).
※日本語を比べやすいように(  )をつけましたが、もちろん(  )は不要です。


② 2つの動詞を探しましょう。1つは、「。」のすぐ前にある「です」、もう1つは名詞の「本」の前にある「買った」、下線をつけてみましょう。
※「です」は、本来は動詞ではありませんが、「~です。」という文では動詞として考えておきましょう。

これは私が昨日買ったです

本のことを説明している部分がどこから始まっているかを考えましょう。「私が」からですね。「買った」までを(  )でくくりましょう。

これは(私が昨日買った)本です

(  )以外のカタマリは、

This is a book.

(  )のカタマリは、

(I bought yesterday)

(  )の先頭に関係代名詞のwhichを加えてくっつけると

This is a book (which I bought yesterday).


③ 2つの動詞を探しましょう。1つは、「。」のすぐ前にある「です」、もう1つは名詞の「本」前にある「書かれた」、下線をつけてみましょう。

これはジョンによって書かれたです

本のことを説明している部分がどこから始まっているかを考えましょう。「ジョンに」からですね。「書かれた」までを(  )でくくりましょう。

これは(ジョンによって書かれた)本です

(  )以外のカタマリは、

This is a book.

(  )のカタマリの中には主語がないので、動詞から始めて

(was written by John)
※「ジョン」は、「ジョンによって」となっており、「ジョンは」や「ジョンが」となっていないので、主語ではありませんよ。

(  )の先頭に関係代名詞のwhichを加えてくっつけると

This is a book (which was written by John).


高校範囲の問題
④ 2つの動詞を探しましょう。1つは、「。」のすぐ前にある「覚えています」、もう1つは名詞の「こと」の前にある「言った」、下線をつけてみましょう。

私は彼の言ったことを覚えています

「こと」のことを説明している部分がどこから始まっているかを考えましょう。「彼の」からですね。「言った」までを(  )でくくりましょう。

私は(彼の言った)ことを覚えています

(  )以外のカタマリは、I remember ん?「こと」という意味を表すthingという名詞がありません。そのかわりに、the thing whichと同じ意味を
表す関係代名詞のwhatがあるので、

私は(彼の言ったことを)覚えています。

と分けて英作することになります。

(  )以外のカタマリは、

I remember.

(  )のカタマリの中の「彼の」は「彼が」と考えて、

(he said)

(  )の先頭に、「こと」という名詞の意味を含む関係代名詞のwhatを加えてくっつけると

I remember (what he said).

となります。
※関係代名詞のwhatは、高校で習うものなので、中学のテストで出るとしたら、thingという名詞がthe thingなどと与えられています。この場合は、
関係代名詞のwhichを使って

I remember the thing (which he said).

と英作することになります。ただし、whatという関係代名詞は、私立高校の入試では出てくることがありますし、いずれ高校で習うので覚えておいても
いいですね。


高校範囲の問題
28 関係副詞
① city(都市)は、場所を表す名詞なので、「どんな場所かというと…」と説明するときに使うwhereを入れます。

② reason(理由)を「どんな理由かというと…」と説明するときに使う関係副詞whyを入れます。

③ day(日)は、時を表す名詞なので、「どんな時かというと…」と説明するときに使うwhenを入れます。

関係副詞を入れさせる問題は、関係代名詞の目的格を入れさせる問題と同じように「名詞 (  ) 主語 動詞」となっていますが、関係代名詞を入れさせる
問題は、与えられている文の動詞の後に「だれを」や「何を」という語句がぬけています。

(例) This is a picture (  ) I took last year.
※took(とった)という動詞の後に「何を」という語句がぬけているので、(  )には関係代名詞を入れることになります。