(1) これはペンです。
(2) 私は英語が好きです。
(1) これはカンタンですね。This is a pen. が正解です。
(2) I am like English. と書きませんでしたか?
この通りでなくても、am などの be動詞を使って文を作ってしまった人は要注意!!
正解は I like English. になります。
be動詞の is・am・are がある文を訳す時、普通は be動詞を「です」とか「だ」というコトバ に置きかえますが、
日本文を英文に直す時にも、「です」や「だ」を be動詞に置きかえると思い込んでいたら大まちがい。痛い目にあってしまうことがあるんです。
次の例文を見てください。
例文
1 これはペンです。
2 彼は学生だ。
3 カナコはとてもかわいい。
この3つの日本文を英文に直す場合に使う動詞は be動詞です。
なぜだかわかりますか?
1には 「です」2には「だ」があるので be動詞を使えばいいとわかりますが、3の場合には説明ができません。
「です」や「だ」というコトバが使われていないでしょ?
ところであなたは、動詞とはどんなコトバだったかを覚えていますか?
そうです。
主人公(主語)の動きを表す
詞(ことば)です。
でも、1・2・3の中に動きを表しているようなコトバはありません。
まさか「です」とか「だ」、あるいは「かわいい」が動きを表すコトバだと思っている人はいませんよね?
英語と日本語の大きなちがいの1つに、動詞の使い方があります。
日本語では、1つの文の中に動詞を使わない場合があってもいいんです。実際に動詞のない文は上記の例文のように非常に多くあります。
ところが、
英語では、1つの文の中に必ず1つの動詞を使わなければならない
という決まりがあります(これを1文1動詞の大原則と呼びます)。
しかも、英語では、動詞を書く場所(=主語 のすぐ後ろ)まで決まっていましたね。
そこで生まれたのが、この be動詞だったんです。
つまり、【この文には動きを表すコトバがない、「困ったべ(be)」】という場合に使う動詞が be動詞だと思ってもらえばいいのです。
また、be動詞を書くことで、主語がどの語句なのか、目で見てすぐにわかるという効果もあリます。
なお、問題8の(2)の文で am が使えなかったのは、like というコトバが動詞で、また、このコトバだけで「好きです」という意味が表せるからだったんです。
動詞の多くは「~ます」と訳しますが、want(ほしい(です))、need(必要です[だ])など、少しだけですが「~です」と訳すものがあり、その場合、be動詞を加えてはいけないので、注意が必要です。
中学英語をマスターするための最初のカギは、この be動詞の現在形の攻略です。この章で学んだことをしっかりと復習してから次の章に進んでくださいね。
例文を英文に直した場合の答え
1 This is a pen.
2 He is a student.
3 Kanako is very cute.