さて、話を元にもどしましょう。
4つの例文を見て、あなたはどんなことに気づきましたか。
たとえば、例文1では、下線が引いてある単語の右側の語句はまったく同じ Takanori Hidaka です。
ということは、
「 be動詞の変身を決めているのは、be動詞の左側の語句ではないか」
という推理が成り立ちます。
このような推理を立てられた人は、本当に優秀な探偵さんです。その他の探偵さんも、次のことは発見できたのではないでしょうか。
この発見は、英文が2つずつあるので、確かな証拠になります。
こう考えてくると、やはりbe動詞の左側の語句が変身のカギをにぎっているみたいですね。
それでは、この発見を元にして次のように整理してみましょう。
さあ、ここまでくればもうわかったも同然ですよ。
ここからは私の出番です。
Part1で勉強したことを思い出してください。動詞の左側にある語句を何と言いましたか?
そう、主語というのでしたね。
be動詞の変身を決めているのは、実は主語と呼ばれる語句だったのです。
ところで、主語になる語句は実にさまざまです。そして、日本語でも、英語でも、主語になれるコトバは、どんどん増え続けているのです。
ですから、主語になれる語句はほとんど無限にあるといえます。
無限に近い数の主語1つ1つに合わせて be動詞が変身していたのでは、新しい be動詞を作るのも、またその変身を覚えていくのも大変ですね。
そこで、英語では主語を3種類に分類し、その3種類の主語に応じて be動詞の変身を決めたのです。